もし自分が歯科医師だったらと考えて下さい。ある講演会に行ったとします。
そこでオールセラミックの素晴らしさを学んだとしましょう。
今、ちょうど適応症の患者がいます。この患者に話しを勧める前にまず製作可能な歯科技工所を探さなければいけません。
こんな時どうします?
とりあえず親しい材料屋さんに訊ねるでしょう。材料屋は機材を納品しているので、どの技工所にどんな機材があるのか熟知しています。
材料屋はそんな時、ここならば大丈夫という技工所を紹介します。自分の株が上がり売り上げが伸びる事も期待出来るからです。
つまり、材料屋が 「この技工所なら」 と言いたくなる技工所になればいいのです。
これにはちょっとしたコツがいります。まず、気の合う材料屋さんと仲良くしましょう。
ときどき 材料屋さんををあごで使う横柄な態度の歯科技工士を見かけます。
あれは最悪です。材料屋さんこそ大切にしなければなりません。
仲の良いセールスマンを通し、すべての機材と材料を購入します。特に最先端の技術は、そんな人から購入します。
そのセールスマンに、もし歯科医師がその先端技術を探しているようなら、自分の技工所を紹介してくれるように頼んでおけばいいのです。
間違ってはいけません
材料屋が歯科技工所のセールスをする訳ではないのです。
歯科医師の方から訊ねられた時に、材料屋さんがすぐに自分の歯科技工所の名前をあげる様な設備と信頼関係持っていることが大切なのです。
たくさんの機材を買ってくれた歯科技工所には成功してほしいと思うのが人情です。
だから私は、技工用機器はすべて新品を購入しています。
モチベーションの高さを材料屋さんに見てもらうためです。
今では新製品のセールスには、とりあえず私の技工所にやって来ます。
これだけでもお得ですが、時々「オールセラミックに興味のある歯科医師が技工所を探しているけど、
あなたの技工所を紹介させてもらっていいですか?」と声がかかります。
願ってもないことです。
歯科医師のほうで歯科技工所を探しているのですから、これほど簡単にまとまる仕事は無いでしょう。
設備投資も営業法も自分の技術と照らし合わせ、独自のものを持つことをおすすめします。